労働者としてのデザイナー

 デザインに関するネット古書店や、それにまつわるメルマガやブログを書いていると、さまざまなことを考えます。

 最近、感じているのは、デザイナーとして、デザイン力や感性を磨くことも大切ですが、いかに働くか、ということも、重要ではないか、ということです。

 私は、今まで、デザイン・テクニックについて、いろいろ勉強し、解説してきました。

 もちろん、デザイナーにとって、それは大事なことだと思ったからです。

 しかし、それと同時に、その能力を、いかに社会の中で活かしていくのか、ということも重要じゃないか、と思うようになりました。

 例えば、いかに素晴らしいエンジンを持っている車でも、ハンドルさばきが悪ければ、ガードレールに、ぶつかってしまいます。

 また、進む道を間違ってしまえば、迷子になってしまい、目的地に、到着することはできません。

 また、いかに素晴らしいピッチャーがいたとしても、味方のチームがヒットを打てないようでは、試合に勝つことはできません。

 つまり、自分のデザイン力を、いかに社会の中で活かしていくか、ということを考え、それを上手にやっていかないと、せっかくのデザイン・テクニックを活かすことができない、ということです。

 別の角度から、もっとわかりやすくいくと、デザインの仕事を通じて、いかにお金を稼いで、生活していくか、ということです。

 やっぱり、職業としてデザイナーをやっていくならば、お金を稼ぎ、経済的に安定してこそ、一人前の仕事ができるというものです。

 ただ、これまでデザインについて語る時、このような視点というか、その方面の話が、少なかったかな、と反省しています。

 もっと、わかりやすく言うと、実社会の中で、労働者としてのデザイナーとして生きていくには、どうすればいいか、ということです。

 よく、デザイナーの場合、芸術家というか、アーティストっぽい側面が注目される傾向があったように思います。

 ただ、実際に、社会に出て、デザインの仕事をやっていく場合、働き手として、労働者として生きていくことも、大事ではないか、ということです。

 こういう視点を持つようになったのは、やはり、私がデザインの仕事だけをやっているのではなく、広く、ネットビジネスを実践している、ということと関係があるように思います。

 仕事の中で、もしくは、ネットビジネスという、より大きな枠組みの中で、その中の一要素としてデザインをとらえた場合、いかに稼ぐか、収益をもたらすか、という流れにも注目することになったからです。

 やはり、優れたデザイン力や、デザイン・センスがあっても、それを収益や稼ぎに、うまく結び付けていくことができていないデザイナーも、多くいらっしゃるような気がしています。

 そのため、もしかしたら、デザイン力をアップするということ同じように、そのデザイン力をいかに、稼ぎに結び付けていくか、ということも、大事なように思えるのです。

 やはり、そうすることで、経済活動を通じて、社会の中で活躍できますし、デザインで、世の中を良くすることができると思うからです。

 確かに、稼ぎやビジネスと、デザインを結びつけるのは、よく思わない人もいると思います。

 確かに、私も、デザインと商業主義の関係を、手放しで認めるわけではありません。

 それを無条件に認めてしまうことは、商業、デザイン、双方にとって良くないことだと思うからです。

 しかし、やはり、社会の中で、デザインの仕事、労働としてのデザインを通じて、お金を稼ぎ、生きていかなければなりません。

 そのため、どのようにして、実社会の中で、自分のデザイン力を活かしていくのか、というノウハウも必要だと思うのです。

 デザインのテクニックに関しては、かなり広く普及し、デジタルツールも、かなり発展して、それを助けるようになったと思います。

 しかし、仕事としてデザインを役立てる方法については、まだまだ不十分だと思うのです。

 そういったことに関する知識や方法を、これから勉強し、お伝えできれば、と考えています。