デザインを、地域性と歴史性で考える

 デザインを、どのようにとらえるか、というのは、人それぞれだと思います。

 しかし、デザインを勉強する時に、おおまかな形や、全体の流れを、いったん、自分の頭の中で、整理しておくと、理解しやすいと思います。

 それは、あくまでも、仮組でかまいません。

 後から学んだ知識で、適宜、修正していけばいいのです。

 私の場合、基本的にグラフィック・デザインが中心でしたから、それにそった学び方をしてきました。

 そうすることで、自然と、自分の中に、デザインに対する一つの見方、「デザイン観」というものが、出来上がってきました。

 もちろんこれは、私の考え方であり、正解というわけではありません。

 しかし、もしかしたら、参考になるかもしれないので、ご披露しようと思います。

 私は、グラフィック・デザインを、ざっくりと「編集デザイン」と、「広告デザイン」にわけて、考えています。

 「編集デザイン」とは、エディトリアル・デザインのことで、本や雑誌の、編集やレイアウトなどが中心のデザインです。

 一方、「広告デザイン」は、アドバタイジング・デザインのことで、まさに広告をデザインするお仕事です。

 これらのデザインの勉強をする場合、テクニックだけを学んで、終わり、というわけにはいきませんでした。

 私の場合、単純に、テクニックだけを学ぶというよりも、なぜ、そのようなデザイン・テクニックが生まれ、必要になったのか、というところまで調べました。

 もともと、物覚えが悪く、不器用なので、単純にテクニックだけを知っても、身につかなかったのです。

 その後ろにある理屈とか、歴史的背景も知って、ようやく、ストンと胸に落ちて、テクニックが自分に吸収される。

 そして、ようやく、そのテクニックを使うことができる、という感じです。

 「編集デザイン」に関して言えば、やはり、モダン・デザインの流れがあり、そこから生まれたのが、現在でも使われている「編集デザイン」のテクニックです。

 そして、モダン・デザインといえば、やはり、バウハウスなんですね。

 バウハウスについても、いろいろ語りたいこともありますし、もっと勉強したいテーマです。

 そして、モダン・デザインやバウハウスとなると、やはり、地理的には、ヨーロッパ、ということになります。

 それに対して、もう一つの「広告デザイン」の中心は、やはり、アメリカでしょう。

 大衆文化が大きく花開き、その中で、進歩した商業主義と消費社会。

 その中で育った「広告デザイン」は、自由とパワーを持っています。

 そして、「広告デザイン」を学び、語る際には、マーケティングやコピーライティングが関係してきます。

 それらは、私が、今も学んでいるテーマです。

 これも、学びはじめると、経営戦略やセールスなどとも関係してくるため、奥深いテーマです。

 このように、デザインと言っても、かなり大きな分野になります。

 そして、その中には、さまざまなテーマが含まれています。

 それらについて、私も学びつつ、これからも、ご紹介していきたいと思っています。