デザインの中でも、グラフィック・デザインは、広い分野です。
ビジュアル・デザインとも呼ばれ、視覚情報を、主にあつかう分野です。
例えば、本や雑誌、または、チラシやパンフレット、ロゴやタイポグラフィなどが含まれます。
そのため、デザインの分野では、おそらく、一番、馴染みがあると思います。
多くの方は、一日に、何度も、グラフィック・デザインに接していることでしょう。
しかし、逆に、それだけ、広い分野だからこそ、全体像や、その本質といったものが、なかなかわかりづらい、という一面もあります。
そこで、私は、グラフィック・デザインを、主に、三つの分野にわけて、理解しています。
これは、絶対的な分類法というわけではありませんが、広大なグラフィック・デザインという分野を、理解する一助となると思いますので、ご説明させていただきます。
グラフィック・デザインは、次の三つの分野からなりたっています。
●基礎デザイン
●編集デザイン
●広告デザイン
まず、最初の基礎デザインは、主に、デッサンや、色彩の平面構成などをさします。
この段階は、どちらかというと、デザインを理解し、習得するための段階です。
デザインを作ろう、または、デザイナーになろうという方にとっては、習得が必要な分野です。
一方、デザインを利用する側にとっても、デザインを理解するためには、ぜひ、知っておいていただきたい分野となります。
次の編集デザインは、本や雑誌を作ったり、ロゴやタイポグラフィをあつかったりする分野です。
この分野では、基礎デザインを応用して、見やすいものを作ったり、ビジュアルとして必要なマーク等を作成したりします。
一見すると、あまり派手な分野ではありませんが、グラフィック・デザインにとっては、非常に重要な分野となります。
そして、三つ目が、広告デザインです。
こちらは、商業的なポスターやチラシ、パンフレットなどが含まれます。
もちろん、新聞や雑誌などに掲載されている広告もそうです。
おそらく、グラフィック・デザインの分野で、一番、多くのデザイナーが関係しているのが、この広告デザインの分野だと思われます。
この広告デザインでは、基礎デザインや編集デザインで学んだ知識や技術を、フル活用します。
また、デザインに関する技術だけでなく、コピーライティングやマーケティングなどの知識も必要となります。
そのため、どちらかというと、応用的な面が強くなっています。
その分、難しい面もありますが、面白さもある分野です。
これらの分野については、それぞれ、さらに詳しく説明したいと思います。
また、私のネット古書店サイト「アルダス書店」でも、この分類にそって、貴重な本をご紹介しています。
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