デッサンの学習も、目標を明確にすべき

 今、ちょうど、興味深い本を読んでいます。

 それが、ハイディ・グラント・ハルバーソン著、林田レジリ浩文訳『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。

 本屋さんで、偶然、見つけました。

 小さくて、薄い本だったので、すぐに読むことができるかな、と思い、購入しました。

 しかし、実際に読み始めてみると、非常に中身が濃く、エッセンスがつまっている感じです。

 そのため、考えながら読んでいると、なかなか、進みません。

 でも、そういった読書もいいかな、と思い、ゆっくりと読み進めています。

 『やり抜く人の9つの習慣』は、ようは、「いかに目標を達成するか」という、シンプルだけど、普遍的なテーマについて書かれた本です。

 特長的なのは、精神論や抽象論ではなく、具体的にどうすればいいのか、をズバリと書いていることです。

 それが、非常にシンプルで、誰にでも実践できる方法です。

 しかし、とても強力で、なるほど、こうすれば目標に近づけるんだ、と思わせてくれる一冊です。

 確かに、人気があり、評価が高いのも、うなずける内容です。

 例えば、その中の一つに、「目標を具体化する」というものがあります。

 これだけ聞くと、当たり前というか、よく聞くフレーズかもしれません。

 しかし、目標を立てる人の場合、なかなか、これを実現できていません。

 だからこそ、目標を達成できない、とも言えるのですが。

 簡単そうで、意外と、難しいポイントです。

 本書では、なぜ、具体化する必要があるのか? 目標をどのように具体化するのか? といった点を、わかりやすく説明しています。

 私は、これを読んでいて、デッサンを学ぶことにも、応用できるな、と思いました。

 デッサンをうまくなりたい、上達したい、という目標をもって、がんばっている人は、たくさんいます。

 しかし、目標を具体化できている人は、どれくらいいるでしょうか?

 例えば、美大や芸大に合格する、今度のデッサン講習で高評価を獲得する、といった目標を持っている人もいるでしょう。

 しかし、もっと大事なことは、具体的にどのようなデッサンを描きたいか、明確になっているか、ということです。

 別の言い方をすると、自分が目指すべきデッサン、完成させたいデッサンが、目の前に見えるくらいに具体的にイメージできているか、ということです。

 それが、より具体的で、鮮明になっていれば、時間をかけずに、目標へ到達することができます。

 では、自分の目指すべきデッサンを、どのようにすれば、具体的にイメージできるのか?

 例えば、美術部にいて、先生や先輩のデッサンを、日頃から見ていれば、目標となる完成形のデッサンをイメージしやすいかもしれません。

 そうでない場合は、デッサンの技法書などを見るべきです。

 そこに、お手本となるデッサン作品が、たくさん掲載されています。

 それらを見て、どのようなデッサンを描けばいいのか、具体的にイメージするのです。

 ここまでは、気づいた人は、知らず知らずのうちに、実行しているかもしれません。

 しかし、「答え」のデッサンはわかっていても、なかなか自分では、そのレベルまでは、到達できない、と悩んでいる人も、多いことでしょう。

 そういった人にオススメなのは、模写です。

 自分の目標とするデッサンを、自分の手で、再現してみるのです。

 そうすることで、描き方や、どの点に注目すればいいのか、といった、具体的な実践方法がわかってきます。

 このような、デッサン上達のためのポイントをまとめたのが、こちらです。

⇒『デザインのためのデッサン講座(考え方・初級編)』

 もし、ご参考になれば幸いです。