広告デザインを制作する場合、大事なことは、いかにビジュアル・アイディアを考えるか、です。
つまり、広告デザインのメインとなるビジュアルを、どのようなものにするか、それを考えることが大切です。
このメイン・ビジュアルが、うまくいくと、多くの人が振り向いてくれます。
そして、その広告に関心を持ってくれます。
広告の最初は、まずは見てもらうことから始まります。
これは、広告制作で、よく言われる3つの壁から考えてみることもできます。
3つの壁とは、「見ない」、「信用しない」、「行動しない」というものです。
つまり、お客さんは、広告を見ないし、見ても信用しないし、商品を買うという行動にもでない、というものです。
広告は、このようなお客さんの心の壁を崩し、商品購入まで導かないといけません。
この3つの壁の中でも、最初の「見ない」という壁が、とても難しいのです。
なんといっても、見てもらわない限り、信用させることもできませんし、買ってもらうこともできません。
しかし、この最初の壁である「見ない」に対して有効なのが、ビジュアル・アイディアです。
人の目を引き付け、思わず立ち止まるようなメイン・ビジュアルがあれば、広告を見てくれます。
そうすることで、ヘッドコピーやボディコピーを読んでくれます。
その結果として、信用を獲得することもできますし、購入へと導くこともできます。
だから、なんといっても、最初に、広告に関心を示してもらわないといけません。
そのために、メイン・ビジュアルが必要であり、それを生み出すためのビジュアル・アイディアなのです。
しかし、そうは言っても、どのようなビジュアルがいいのか、なかなか、わからないと思います。
ただ漠然とアイディアを生み出せ、と言われても、なかなか難しいのです。
だから、インパクトがあまりないメイン・ビジュアルが作られ、お客さんに見向きもされない広告が、たくさん作られるのです。
では、どのようにすれば、お客さんの目にとまるビジュアルを、作り出すことができるのでしょうか?
ビジュアル・アイディアを考える際のポイントの一つは、まずは、「新規性」であり、「独自性」です。
「新規性」とは、今までにない新しいもの、という意味です。
人間は、とにかく新しいものが大好きです。
今までとは違ったものがあると、それだけで関心をしめします。
これは逆に考えるとよくわかります。
これまで見たことがあり、ありふれた広告ばかりですと、やはり、見る人はいないと思います。
今までに見たことがないからこそ、好奇心を刺激され、注目するわけです。
これを別の視点から言うと「独自性」ということもできます。
つまり、他のどんな広告とも違った、オリジナリティあふれるビジュアルであれば、当然、他の広告と区別され、視線を引き付けるわけです。
これも、逆から考えると、他と同じ広告であれば、埋もれてしまいますし、他の広告と一緒になってしまいます。
そうなると、その広告を選ぶ理由がなくなるわけです。
その他にも、ビジュアル・アイディアを生み出すためのポイントは、いくつもあります。
例えば、お得感を出したり、緊急性や危機感をあおったり、問題提起をしてみたり、などです。
これらは、どれも、コピーライティングや広告のコンセプトと密接に関係してきます。
そのため、ビジュアル・アイディアを考える時には、単にビジュアルだけを特別に考える必要もありません。
その広告のコンセプトやターゲット、そして、コピーライティングとともに考えると、わりとビジュアル・アイディアも出やすいと思います。
ぜひ、斬新で、新鮮味のあふれる広告を作ってください。
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