これから広告デザインを学ぼうとする人に、ぜひとも、おすすめしたいのが、こちらの本です。
●ジェームス W.ヤング著、竹内均解説、今井茂雄翻訳
『アイデアのつくり方』
(阪急コミュニケーションズ)
この本は、けっこう有名な本なので、すでに、ご存じだったり、読んだりした方も、多いかもしれません。
そのため、「何を今さら……」と感じる人もいるでしょう。
しかし、広告デザインで悩んだ人にとっては、まさに本書は、助けとなるのです。
なぜなら、この本を読むと、解決への糸口が見つかるからです。
本書は、アイデアについて、その本質をズバリと解説しています。
それだけでなく、アイデアを、いかにして生み出すか、ということに対しても、非常に明確な答えを、教えてくれるのです。
私も、『アイデアの作り方』を読んだ時には、驚かされました。
非常にシンプルなんですが、アイデアについて、はっきりと説明しているのです。
昔、私は、自分の発想力の低さや、アイデアを生み出す能力のとぼしさに、悩んでいました。
なんとか、アイデアを生み出すための、いい方法はないか、と、いろいろな本を読み漁っていたのです。
そんな中、出会ったのが、ジェームス W.ヤングの『アイデアの作り方』でした。
実は、正直に告白すると、最初に、この本に手を伸ばしたのは、読みやすそうだったからです。
なんといっても、本書は、18×11.5×0.8cmと、他の専門書に比べると、非常に小さな本です。
また、ページ数も、102ページ!と、非常に薄いんです。
そのため、一晩とは言わず、その気になれば、1時間や2時間で、読み終えることができます。
しかし、そこに書かれた内容は、とても重要なことで、アイデアに対する真理が語られています。
だからこそ、アメリカで1940年に発行された後、いくつもの版を重ね、今でも読み継がれているのです。
私は、本書『アイデアの作り方』を読んで、アイデアの本質というか、正体がわかりました。
そのため、自分でも、技術を学び、それを使いこなすことで、アイデアを生み出すことができる、ということを理解しました。
そして、なにより、それが自信になり、広告デザインについて、積極的に向き合えるようになったのです。
これが、本書から受けた、一番の恩恵でしょう。
もし、まだ『アイデアの作り方』を読んでいない方がいましたら、ぜひ、手にとってください。
読む時間は、ほんの1時間ですが、その後の一生を、左右する本となるでしょう。
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