広告デザインと、季節やイベントの関係性

 デッサンのコツをまとめた『デザインのためのデッサン講座(考え方・初級編)』ですが、2019年5月31日(金)をもって、「新学期応援キャンペーン」の特別価格を終了しました。

 今回は、デッサンを学びはじめる人が多い新学期にからめて、キャンペーンを組んでみました。

 このような季節やイベントとからめて広告を作る、ということは、世の中で、よくおこなわれます。

 なぜなら、そこに、理由づけができるからです。

 今回は、広告デザインと、季節性、そして、イベントとの関係性について、ご紹介したいと思います。

 季節性やイベントというと、例えば、お正月だとかクリスマス、あとは、父の日・母の日、そして、夏休み、冬休みなどがありますね。

 さらに、ボーナスの季節や、お中元やお歳暮なども考えられると思います。

 このような季節の変化や行事とからめて、広告を作るということが多いんですね。

 ただ、私は、正直、若い頃は、このような広告の作り方には、あまり積極的になれませんでした。

 なぜなら、古くからおこなわれていて、とても「ありきたり」に思えたからです。

 なんども、繰り返し広告が作られていて、そこに、新しさや新鮮さ、そして、刺激的なものが感じられなかったからです。

 しかし、歳を重ねることで、だんだんと、その重要性や必要性、そして、おもしろさを感じてきました。

 なぜ、このような季節やイベントを、広告とからめてくるかというと、やはり、理由づけのためです。

 現在では、ひととおり、必要なものは、みんな手元に揃っているから、そもそも積極的に、何かを買おうという気持ちには、なりにくいんですね。

 だから、何か物を購入するには、買うだけの理由が必要なのです。

 そこで、クリスマスや、父の日・母の日だから、プレゼントを買おう、という気持ちになるんです。

 正直、大切な人にプレゼントをするんだったら、特に決まった日でなくても、いいはずです。

 でも、そうなると、いつかはプレゼントを贈ろう、また今度、贈り物をすればいいか、という感じで、なかなか具体的な行動にうつらない。

 そこで、季節やイベント行事がある、という理由を付ければ、購入という行動に結び付けやすい、というわけです。

 確かに、こういう見方をすれば、商業的と言えば、商業的なのかもしれないですね。

 では、広告をデザインする場合、つまり、広告を作る立場としては、どのようにして、このような季節やイベントを、とらえていけばいいのでしょうか。

 このような理屈がわかっても、デザインする立場から言うと、もはやお正月やクリスマスなど、昔からあるテーマというかモチーフのため、なかなか、やる気がわいてこないかもしれません。

 もうやりつくされていて、やりようがないのでは、と思ってしまうのです。

 若い時の私は、一時期、そういう気分になりました。

 しかし、ここは、一つのお題というか、テーマをあたえられたとして、それを自分がどう解釈し、どのように表現していくか、ということを考えてみましょう。

 今の時代だからこそ、表現できること、というのはあるはずです。

 古くからあるテーマを、自分なりの新しい切り口や展開でデザインしてみる。

 そういった気概や、やる気が出てくると、こういった季節やイベントをもとに、デザインすることも楽しくなります。

 また、これまで、どのような表現がなされ、どのように広告デザインが作られてきたか、ということを調べてみるのもいいですね。

 過去のデザイナーが、どのように表現してきたかを知ることで、同じ季節やイベントをもとにデザインするのでも、その表現方法や展開方法の違いに驚かされます。

 その当時のデザイナーは、どのように考え、最終的なデザインを作ったか、など、自分で思いをめぐらし、推理してみるのも、おもしろいかもしれません。

 また、このように、過去のデザインを調べ、知ることは、繰り返しやダブリを防ぐことにもなります。

 自分では、素晴らしいデザイン・アイディアを思いついたと思っていても、もしかしたら、それはすでに、過去のデザイナーが使用済みだったりします。

 こういう事はよくあります。

 そうなると、マズイ、ということもありますが、やはり、デザイナーとして恥ずかしいということになります。

 ですから、ある程度、過去の広告デザインを調べておくことは必要なんですね。

 今回は、私の特別レポート『デザインのためのデッサン講座(考え方・初級編)』の新学期応援キャンペーンからはじまり、季節やイベントと、広告デザインの関係性について、お話ししてきました。

 これからも、機会があれば、キャンペーンを、おこなっていきたいと思います。

 しかし、あまり、限定価格は設定したくはないので、それほど頻繁には、おこなわないつもりです。

 季節やイベントというものは、めったにないからこそ、貴重性があるものですから。