編集デザインの基本は、点・線・面の平面構成

 書籍や雑誌を対象とする編集デザインでは、なんといっても、レイアウト技術の習得が、必要です。

 しかし、レイアウトのやり方や方法論は、いくつもあります。

 それらを学び、そして、自分のデザインに応用していくには、かなりの勉強が必要です。

 ただ、多くの人は、難しく考え、手が止まってしまうのではないでしょうか。

 また、レイアウトの勉強を、かなりしているつもりなのに、なかなか上手なレイアウトができない、という人もいます。

 かつての私がそうでした。

 自分のデザインのレイアウトが、未熟なことを痛感し、レイアウトの勉強をはじめました。

 しかし、いろいろやってみても、思ったような、素晴らしいレイアウトができませんでした。

 なんとなく単純で、おもしろみがなく、地味なデザインになったのです。

 このように、レイアウト技術の勉強は、始めるのも難しく、たとえ、始めてみても、なかなか、すぐには上達しないものなのです。

 そこで、私なりに、いろいろ研究し、考えてみました。

 そうして気づいたのは、思い切って、シンプルに考え、それをもとに、レイアウトのそれぞれの技術を、学んだ方がいいのではないか、ということです。

 シンプルに考えるとは、難しいものを単純化してみる、ということです。

 つまり、レイアウトを構成する要素を、とにかく簡潔に考え、そして、抽象度を高め、その中から、原理原則となる法則を見つけ出す、ということです。

 例えば、平面の紙面をレイアウトする場合、その中に登場するのは、点と線と面です。

 点は、一つの文字や、一枚の写真です。

 それをたった一つ、四角い紙面に配置するだけでも、りっぱなレイアウトです。

 さらに、文字がいくつも並べば、文章になりますし、絵やイラストを何枚も並べることで、一つの流れができます。

 つまり、点をつなげて、線となるのです。

 さらに、線がいくつも集まると面となり、紙面の中で、大きな影響力を及ぼします。

 このようにシンプルに考えると、レイアウトを構成し、影響をあたえる要素というものが、明確にわかってきます。

 そして、これらを理解し、マスターするのに最適な課題が、平面構成です。

 デザイナーをされている方は、学生時代の課題などで、一度は、描いたことがあるかもしれません。

 線や点(円)、そして、直線や曲線、さらには四角(面)で、紙面を分割し、色分けするものです。

 レイアウトの基本は、一つの平面上の構成ですので、このような平面構成の練習は、非常に勉強になります。

 もちろん、これが、そのまますぐに、実際のレイアウトに使えるというものではありませんが、レイアウトの基本は、学ぶことができると思います。

 もし、レイアウトの勉強に行き詰まり、壁にぶつかっているようでしたら、思い切って、シンプルに考え、学生時代の平面構成を、思い出してみてはいかがでしょうか。

 単純に考えることで、見えてくるものが、きっとあります。