毎年、春になると、新社会人が、たくさん、誕生します。
新しくデザインの仕事をはじめた方も、多くいることでしょう。
それまで、あこがれてきたデザイナーへの第一歩です。
夢を実現し、立派なデザイナーになるぞ、と決意を新たにしていると思います。
しかし、同時に、戸惑ったり、壁にぶつかったりしているかもしれません。
プロのデザイナーという事よりも、やはり、社会人になると、これまでとは、いろいろと違う点があるからです。
その点をきちんと理解して、消化しないと、続けていくのが大変になります。
やはり、最初に戸惑うのは、時間に関してではないでしょうか。
学生時代などは、自分の時間がたっぷりとあり、比較的、自由だったと思います。
つまり、自分で、自分の時間を使うことができました。
しかし、社会人となって、仕事をはじめると、なかなか、そういう感じにもいきません。
仕事をする時間、つまり、普通は、就業時間というものが決まっていますから、それに従わないといけないわけです。
つまり、自分が気の向いた時に、デザインをすればいい、というわけにもいかなくなります。
また、デザイナーはクリエイティブな仕事です。
そのため、多くの場合、長時間の仕事になりがちです。
なにしろ、何時間働いたら、デザインができる、というわけではありません。
極端な話、良いデザインができるまで、考え続け、手を動かし続けるのです。
だから、良いアイディアや、良い仕上がり具合にならないと、仕事が終わり、というわけにはいかないのです。
しかし、当然、仕事には締め切りがあり、スケジュールがあります。
そういった意味での時間の管理、というのも、最初は難しく感じることでしょう。
そういった仕事の中の時間感覚ですが、これは、続けていくことで、だんだんと身についていきます。
最初は、それまでの自分中心の時間の使い方から、あまりにも離れすぎていて、戸惑うかもしれません。
しかし、仕事を続けていくと、だんだんと慣れてきます。
そうすることで、長時間、デザインの仕事を続けることができるようになるのです。
また、デザインの仕事に集中していると、あっという間に時間が経過していったりします。
そういう体験を繰り返して、だんだんと、仕事の時間を、コントロールしていくことができるようになります。
新社会人になり、デザインの仕事をはじめたばかりの頃は、周りの環境に慣れずに、苦労することも多いかもしれません。
しかし、それはどんな新社会人、どんなデザイナーでも同じことです。
現在、第一線で活躍しているデザイナーでも、やはり、はじめた頃は、苦労していたことでしょう。
しかし、コツコツとデザインの仕事を続けていくことで、時間をかけ、自分のセンスと技術を磨いていったのです。
まずは、慌てず、とにかく、仕事にとりかかりましょう。
そして、目の前の仕事を一つずつ、こなしていく。
そうすることで、時間が過ぎていきます。
それを繰り返し、積み上げていくことで、時間感覚というものが身についていきます。
しっかりと集中し、時間をかけて仕事をしていくことで、確実にデザインのスキルは向上していきます。
逆に言うと、時間をかけないと、デザイン力は、身についていきません。
なかなか、自分の自由な時間がとれず、仕事に対して、前向きな気持ちになれない時もあるかもしれません。
そういう時は、とにかく目の前の仕事に集中します。
自分なりの目的や目標を設定して取り組むことも、いいかもしれません。
例えば、自分なりに、どうすれば効率よく作業ができるか、考えたりしてもいいでしょう。
また、どこかに自分の興味を持てる部分を探してみると、前向きな気持ちになれます。
そうしているうちに、時間は、だんだんと過ぎていくのです。
社会人としての時間感覚を、身につけていく。
プロのデザイナーとなることは、社会人になる、ということでもあります。
まずは、その時間の使い方、ということに慣れていきましょう。
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