デッサンの基礎を解説したレポートを作成したので、次のレポートのテーマを何にしようか、考えています。
ちなみに、デッサンのレポートというのは、こちらです。
デッサンは、どちらかというと、基礎的な内容だったので、今度は、もう少し濃いテーマのものを選びたいな、と思っていました。
そこで、思いついたものの一つが、広告デザインに関するレポートです。
広告デザインは、グラフィック・デザインの分野では、重要な位置をしめます。
おそらく、広告デザインの分野で活躍されているグラフィック・デザイナーの方も、多いのではないでしょうか。
そのため、広告デザインについてまとめ、語ることは、多くの方に興味を持ってもらえると思っています。
ただ、単に広告デザインといっても、その分野は、とても広いです。
そのため、全体的な解説や、その歴史を語っていっても、ただ単に長いレポートになり、今一つ、インパクトが弱いような気もしました。
そういう時は、自分なりの視点や立ち位置から語るのが、ベストだと思いました。
私が広告デザインで大きな影響を受けたのが、西尾忠久著『フォルクスワーゲンの広告キャンペーン』(美術出版社)なんですね。
その理由は、やはり、わかりやすい広告であると同時に、非常にインパクトのあるものだったからです。
広告デザインを学びはじめた頃の私は、正直、広告というものが、よくわかりませんでした。
その理由を、今、考えてみると、参考にしていたのが、イメージ広告ばかりだったからかもしれません。
イメージ広告の場合、商品やサービスそのものよりも、おしゃれな感じや、芸術的な雰囲気を伝えて、商品やサービスの印象を高くします。
それにより、購買へと結び付けていく、という感じですね。
一方、先の本に掲載されているような、その当時のフォルクスワーゲンの広告は、お客さんに商品の価値(ベネフィット)を、強く訴えるわけです。
そのため、広告と商品がしっかりと結びついているため、非常にわかりやすいんです。
私も、それらの広告を見ていて、なるほど、こういう広告もあるんだ、と感心したのを覚えています。
また、私の場合、中小企業や、個人商店などの広告を、主にデザインしていたため、ベネフィット広告の方が、参考になった、という理由もあります。
そこから、広告について勉強し始め、ダイレクト・レスポンス広告などに、進んでいくわけです。
現代を眺めてみると、やはり、マスメディアを中心とした大規模広告は、イメージ広告が多いような気がします。
一方、ネット広告などでは、ベネフィット広告などの方が多く、効果が高いと思います。
やはり、小規模広告や、ターゲットが絞り込まれたネットビジネスの場合は、ベネフィット広告が有効なのでしょう。
ただし、今、語られている広告手法を見ていると、表面のテクニックばかりが、重要視されていると思います。
もちろん、即効性のあるテクニックを学べば、すぐにでも効果がありますから、それはそれで、有効な方法かもしれません。
しかし、例えば、より深く活用しようとしたり、ちょとでも応用力をはたらかせようとすると、やはり、単にテクニックを知っているだけでは、うまくいきません。
やはり、そのテクニックの背景や考え方、そして、論理的な裏付けなどを知っていると、さらに幅広く使っていくことができます。
そして、より効果のある広告展開ができて、売り上げアップにもつながっていくのです。
そういった良い結果につながるような、広告デザインのレポートを、作成したいと考えています。
そのためには、もっと勉強し、材料を集めなければ、と感じています。
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