編集デザインのレイアウト作業において、重要なテクニックの一つが、トリミングです。
トリミングというのは、写真の余白をカットしたり、一部分をアップにしたりして、レイアウトをすることです。
このトリミングを、いかにうまくおこなうかで、レイアウト、そして、デザインする誌面の出来が、大きく変わってきます。
よく、レイアウト作業に慣れていない人は、準備された写真を、そのままの形で、使ってしまいます。
しかし、トリミングを上手におこなえば、写真の魅力を、さらに引き出すことができます。
そして、その効果により、レイアウトも、より魅力的になります。
レイアウト技術を学ぶ際には、ぜひ、トリミングのテクニックにも、関心を持ち、マスターしてください。
なぜ、写真のトリミングが大事かというと、レイアウト作業で、はじめて、全体が見えてくるからです。
写真を撮影するカメラマンは、撮影時のフレームの中で見て、完璧と思える撮影をします。
しかし、いざ、それを使ってレイアウトしようとすると、あくまでも、写真は、レイアウトの一部となります。
つまり、レイアウトしようとする誌面全体の構成は、デザイナーによって決められます。
その段階で初めて、写真が、どのような意味を持ち、どのように全体のデザインに影響するのかが、わかるのです。
もちろん、先にレイアウトの全体像を決め、それにあった写真を撮影してもらうこともあります。
しかし、実際にどういう誌面になるかは、デザイナーが、正式なレイアウト作業にとりかかって見えてくることもあります。
そこで、より誌面の完成度を高め、魅力的にするために、トリミングという作業が必要になるわけです。
では、具体的に、どのようにトリミングをすればいいのでしょうか。
これは、もうケースバイケース、としか言いようがありません。
大事なのは、これからレイアウトしようとする誌面が、どのような目的や意図を持っているか、ということです。
デザインを通して、どういうものを伝えたいのか、見る人に、何を伝えたいのか。
つまり、ゴールですね。
それを、十分に表現するために、レイアウトがあります。
そして、それを構成する重要な要素が、上手にトリミングされた写真なんですね。
では、トリミングを勉強し、上達する具体的な方法は、あるのでしょうか。
これは、やはり、素晴らしくレイアウトされた誌面を見て、勉強するのが一番です。
非常にインパクトがあり、思わず目を引き付けられる写真があります。
もちろん、写真自体の出来が素晴らしいということもありますが、誌面全体でとらえて考えると、レイアウトしたデザイナーの意図が見えてきます。
アップにしたり、フレーミングを考えたりと、細かいテクニックが、いろいろ使われています。
レイアウトの完成度を上げ、誌面をより魅力的に見せるトリミング。
レイアウト・テクニックを磨くなら、ぜひ、マスターしてください。
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