私は、広告デザインを勉強するうちに、コピーにも、興味を持ち始めました。
その理由の一つは、尊敬する先生から、コピーライティングの重要性を教えていただいたからです。
その方は、多くの広告を作られていましたので、広告デザインについて、たくさん教えていただきました。
その中で、デザインのテクニックと同時に、コピーライティングの重要性についても、話されていました。
広告において、デザインも重要であるが、それと同じくらいコピーライティングも大切だ、と言われていました。
なんといっても、広告は、コンセプトというか、切り口が、重要です。
そういったものは、グラフィック・デザインのようなビジュアルではなく、やはり、「言葉」で思いつき、まとめるものです。
それが、一番よくあらわれるのが、コピーです。
そのため、広告を理解するためには、コピーライティングから入る、というのも、有効な方法の一つなのです。
広告デザインを担当するグラフィック・デザイナーの場合、どうしても「見た目」にとらわれがちです。
人の目をいかに引くか、見た目が、いかにきれいになるか、という、そういった視点で、広告を制作しがちです。
しかし、広告には、役割、というものがあります。
単に宣伝に重きを置いた、商品を知らしめる、という広告であれば、人の注目を引けば、十分かもしれません。
しかし、そこから、商品の購買まで結び付けたいのであれば、もっと考えなければいけません。
それを実現するのが、コピーライティングであり、また、マーケティングなのです。
そこから、コピーライティングに興味を持ちはじめて、少しずつ、勉強するようになりました。
例えば、西尾忠久著『フォルクスワーゲンの広告キャンペーン』(美術出版社)からはじまり、広告制作会社のDDBにも、興味を持ちました。
そして、ジェームス・W・ヤング著、竹内均解説、今井茂雄翻訳『アイデアのつくり方』(CCCメディアハウス)にも、影響を受けました。
そして、コピーライティングの本や、マーケティングについても、勉強しました。
もしかしたら、これらの分野は、純粋なデザイナーにとっては、関係ない分野かもしれません。
しかし、私は、学ぶことがおもしろかったですし、広告に対して、より深く理解できるようになったと思います。
なにより、広告を見たり、作ったりすることが、楽しくなりました。
ぜひ、広告を好きになるような勉強をしてください。
そうすることで、より良い広告デザインを作ることができるようになります。
それが、結局は、お客さんを喜ばせ、そして、広告主にも感謝されることになるのですから。
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