先日からご紹介しているデッサンのレポートが、『デザインのためのデッサン講座(考え方・初級編』です。
このレポートの第2部が、「デッサンをおこなう前の考え方」です。
デッサンを上達したいからといって、すぐに手を動かし、描き始めるのは、あまり感心しません。
ただ闇雲に手を動かしていても、なかなかデッサンは、上達しないでしょう。
とにかく、どんどんと描いていれば、デッサンはうまくなる、というほど、甘いものではありません。
デッサンも、最初は、ある程度の知識が必要です。
「どのように描けばいいのか?」とか、鉛筆デッサンであれば、「どのように鉛筆を使いこなせばいいのか?」といったことを、事前に知っておく必要があります。
正直、このような基本的な事柄は、おそらく、どのデッサン技法書にも掲載されていると思います。
しかし、多くの人は、そこを読まずに、参考のためにと掲載された見本作品を見て、このように描けばいいのか、と思ってしまいます。
そして、実際に手を動かして、デッサンを描こうとするのですが、やはり、うまくいきません。
どうも、デッサンは、とにかく描いていれば、いつかはうまくなる、と勘違いしている人が多いようです。
まずは、自分が参考にしているデッサン技法書や教科書の説明文を、よく読んで欲しいのです。
そうすると、どのような考え方を持ち、どのようなポイントに注意して、デッサンを描けばいいのか、ということがわかってきます。
しかし、それを理解するには、多くのデッサン技法書の説明は少ないと、私は感じてきました。
正直、私も、デッサンの教科書の説明文を読んで、デッサンを描こうとしました。
しかし、なかなか思うようには、描くことができません。
私の場合、デッサンの本の情報よりも、デッサンの先生や先輩、そして、同級生から教えてもらう内容が、とても役に立ちました。
私がつまずいていたのは、デッサンの考え方の初歩の初歩だったんですね。
いわば、デッサンを描く人にとっては当たり前のことだったので、デッサンの技法書では、わざわざ、詳しくは書いていなかったのかもしれません。
しかし、初歩は、大事です。
そこをしっかり押さえておかないと、応用テクニックが使えないし、ましてや、本格的なデッサン技法などは、身につくはずがありません。
だからこそ、デッサンの初歩的な考え方が大事であり、そこから基礎的な描き方へとつながっていくのです。
今回のレポートの第2部「デッサンをおこなう前の考え方」では、その基礎的な部分の考え方を、わかりやすく、まとめてみました。
具体的には、デッサンにおける線や影の使い方、また、デッサンの重要な4つの要素などについて、説明しています。
これらは、いわば、デッサンを始める前の基礎の基礎です。
最低限、これらのことを理解して、実際に手を動かすと、ずいぶんと違うと思います。
とにかく、絵がうまくなりたくて、デッサンをはじめたけど、なかなかうまくならない、と悩んでいる方がいましたら、参考になると思います。
⇒『デザインのためのデッサン講座(考え方・初級編』は、こちら。
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