なぜ、デッサンに、こだわるのか

デザイン デッサン

 私のブログでは、デッサンに関する情報を、たくさん、ご提供しています。

 しかし、当初は、これほどの量を、お届けする予定ではありませんでした。

 

 最初、考えていたのは、デザインに関する情報を、幅広くお届けする、というものでした。

 デッサンは、あくまでも、その一部として、考えていました。

 

 ただ、デザインを学ぶためには、基本中の基本として、デッサンの習得は、避けては通れません。

 そこで、まず、順番として、デッサンについて、語り始めました。

 しかし、これが思った以上に好評で、デッサンに関心を持たれている方が多いことがわかりました。

 

 また、私は、ネット古書店を運営していて、そこでも、デッサンの技法書に対する人気が高いのです。

 もちろん、デッサンの他にも、編集デザインの本や、広告デザインの本も、あつかっています。

 しかし、それらに比べると、圧倒的に、デッサンに関する本が、売れていくのです。

 それを見ていると、デッサンに対する関心の高さと同時に、デッサンの習得に関して悩んでいる方が多いことも、気が付きました。

 

 そこで、私は、デッサンに関する情報やテクニック、また、上達するための方法などを、解説し始めたのです。

 

 また、私は、デッサンが上手くなることは、デザインの技術向上にも、役立つのではないか、と思っています。

 もちろん、描写力や構成力、そして、表現力など、テクニック的な面は、デッサンとデザインは、密接に関係しています。

 しかし、私は、それだけではない、と思っています。

 

 デッサンというのは、技術の集積によって成り立っています。

 どうすれば、うまく描けるか、という理屈を理解して、そして、それを、上手に表現できる描写テクニックが必要です。

 つまり、地道なテクニックを学び、それを積み重ねることによって、素晴らしいデッサンが出来上がります。

 これは、デザインも同じなのです。

 

 よく、デザインは、センスや才能、そして、感性などの面ばかり注目されます。

 もちろん、それも必要ですが、それだけではありません。

 それらを、しっかりと表現するための知恵と描写力が必要なのです。

 それらは、やはり、地道に技術を磨くことによって、はじめて実現するのです。

 つまり、デザインが上達するためにも、デッサンを学ぶ時のような、地味な忍耐が必要なのです。

 それらを通り過ぎることによって、デザインを生み出すことができるのです。

 

 デザインの創作活動というのは、多くの人が思っている以上に、地味で、いくつもの技術が必要なものです。

 そのような創作活動の原点を、デッサンという作業を通して、身につけることができます。

 

 一見すると、退屈なデッサンは、デザインとは結びつかない、と思われるかもしれません。

 しかし、クリエイティブな作業という面から見れば、そこから学ぶことは、たくさんあります。

 デッサンを通して、創作は、技術の積み重ねであり、その先に、1%のひらめきがあることを、ぜひ、感じて下さい。

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