デッサンを学ぶための、初歩的なポイントを、まとめてみました。
このレポートでは、デッサンに必要な、いくつものテクニックを集めています。
その点が、他のデッサン技法書と、大きく違う点だと思います。
多くのデッサン技法書では、根幹となる大きな流れ、主流が、しっかりと定まっています。
学ぶ人は、その流れに乗り、どんどんと、デッサンを学んでいく、という感じです。
もちろん、その主流を補強するために、補助的な知識も、所々で、解説されています。
このように、大きな流れが一本あり、それにそって説明していく、というやり方は、非常に強力であり、有効です。
なにより、どれを、どのような順番でやればいいのか、が明確になっているため、理解しやすく、わかりやすいのです。
ではなぜ、私は、デッサンの解説レポートを作成する時、この方法をとらなかったのでしょうか?
それは、私が、デッサン習得の時期において、何度も、挫折を繰り返してきたことに理由があります。
私も、若い頃、デッサンが上手になりたくて、デッサン技法書を参考にしました。
多くの解説書は、先ほどお話ししたように、一本道で解説されていますから、取り組みやすいのです。
しかし、必ずと言っていいほど、途中で、つまずきました。
技法書に解説されている通りにやっているのに、うまく描けない。
本に書かれてある通りにやっているのに、ちっとも上達しない。
そういうことが続くと、だんだんと手が止まってしまい、挫折してしまうのです。
ただ、そこであきらめなかったのは、単に私が、執念深いだけだったのかもしれません。
私は、ある技法書で挫折すると、別の技法書に取り組みました。
それでもだめなら、別の本、それでも挫折したら、次の本……といった感じです。
その結果、いくつものデッサン技法書から学ぶことになりました。
その過程で気が付いたのは、デッサンの学び方に、絶対的に正しい道筋、というものはない、ということでした。
確かに、デッサンを、効率よく、上手に習得していくプロセス、といったものはあります。
しかし、デッサンを学ぶための入り口は一つではないし、挫折したなら、別のアプローチもある、ということです。
例えば、今、進んでいる道が行き止まりなら、別のルートを探してみる、といった感じです。
その場合、いったんは、引き返すことになっても、回り道になっても、結果として、自分の目指しているゴールに、たどり着けばいいのです。
デッサンを学ぶことも同じで、行き詰ったり、あきらめそうになったら、別の学習方法を探せばいいのです。
自分では、大きな悩みでも、ちょっとだけ視点を変えてみたり、別のアプローチを試してみたりすれば、意外と、前へ進めるものです。
そのための案内書として、今回のデッサン習得のためのレポートを、作成してみました。
気になった部分や、悩んでいることと関係の深いと思われる箇所から読んでいただいても、役立つでしょう。
ぜひ、デッサンをマスターするには、いくつものアプローチがあることを、実感してください。
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