デザインを学ぶための準備として、鉛筆デッサンをマスターする必要があります。
では、デッサンの勉強で、大切なポイントは何かというと、私は、目と手だと思います。
デッサンをする人が、自分の目で対象を観察し、そして、手を動かして、実際に描写していくのです。
この、目での観察と、手と指を動かし、しっかりとデッサンをしていく。
初歩段階においては、まずは、これをしっかりとマスターすべきでしょう。
お手本となるデッサンを見ても、どのように描いていけばいいのかわからない、もしくは、デッサンの技法書を読んで勉強しているけれど、うまく描くことができない、と悩んでいる人は、この点に注意してみましょう。
では、もう少し、具体的に説明していきます。
まずは、目でおこなう、デッサン対象に関する観察についてです。
デッサンがうまく描けない人の多くは、対象をじっくり観察していません。
表面上だけを見て、それを、二次元の紙の上に描こうとしているのです。
鉛筆デッサンの場合は、黒一色で、平面の画用紙に、三次元の対象を再現するという行為です。
そのため、そもそも、無理なことをやっているのです。
どう考えても、カラーの三次元のものを、モノクロで二次元に、完全再現できるはずがありません。
では、なぜ、上手なデッサンは、本物らしく見えるのでしょうか?
そこに、描く前の前提としての、対象を観察して、脳内で変換する、という行為が入ります。
つまり、デッサンがうまい人は、現実の対象を見て、それを、鉛筆デッサンで、どのように表現すればいいのか、という変換作業を頭の中で、おこなっているのです。
これがうまくいかないと、そもそも、どのように描いていいかわからない、もしくは、的外れな描き方をしてしまいます。
そのためにこそ、しっかりと、対象を観察しましょう。
もう一つ、大事な点が、手の動きです。
デッサンの対象を観察し、どのように描けばいいかがわかっても、それを、画用紙に表現できなければ、デッサンは完成しません。
だからこそ、腕と指を使って描写する表現テクニックが、重要になってくるのです。
対象を立体的に見せるには、どうすればいいのか?
質感を出すには、どの表現テクニックを使って、描写すればいいのか?
そのほか、光や影の使い方、色をモノクロで表現するなど、さまざまなテクニックを駆使する必要があります。
そのために、手の動き、つまり、描写のテクニックを学び、それを、自分で使いこなせるようにする必要があるのです。
このように、デッサンには、外してはいけない、大事なポイントというものがあります。
これをしっかりと、押さえておくことで、デッサンが上達し、おもしろくなります。
そのようなポイントを、まとめてみました。
コメント