デッサン力を身につけるためには、やはり、デッサンを描かないといけません。
デッサンに対する情報や知識を学んでも、自分自身で、デッサンを描かないと、始まらないのです。
とりあえず、「行動すること」。これが大事です。
では、デッサンを描くために行動するには、何が必要でしょうか?
それは、道具です。
何もない状態で、デッサンを描き始めることはできません。
そのため、デッサンを始めてみよう、デッサン力を磨こう、と思ったら、次に、デッサンを描くための道具を、準備しましょう。
実は、デッサンのための道具といっても、いろいろあります。
というより、デッサンにも、いろいろ種類がありますので、自分の目的にそったデッサンを選び、それにあう道具をそろえる必要があります。
今回は、私がよく解説しているデザインを学ぶためのデッサンについて、お話ししてみましょう。
デザインを学ぶためのデッサンは、主に、鉛筆デッサンになります。
そのため、まずは、デッサン用の鉛筆をそろえる必要があります。
具体的な鉛筆の種類や使い方に関しては、自分のお気に入りのデッサン本を参考にしてください。
ここでは、簡単に説明するにとどめますが、HBやBだけではなく、もう少し種類を増やした方がいいでしょう。
私は、濃いものだと4Bぐらいからそろえ、薄いものだと2Hぐらいまで使っていました。
これは好みもありますから、最初は、いろいろ使ってみて、自分の好みのものを見つけていけばいいでしょう。
最近は、デッサンなどに使う画材も、ネットで購入できますが、できれば、実際の画材を販売している店舗に行って、選んだ方がいいと思います。
やはり、実際に手に取ってみたり、もし可能だったら、試しに描いてみたりした方が、自分に合ったものを選ぶことができます。
また、いろいろなメーカーのものを、比べたりもできます。
そして、なんといっても、実際に見て、触れて選んだ道具だと、愛着がわくので、デッサンに対しても、積極的な気持ちになれます。
画材を取り扱っているお店は、ある程度、大きな町でないと、ないかもしれませんので、何か用事がある時にでも、寄ってみたらどうでしょうか。
そこまで待てない、すぐにでも取り掛かりたい、という人は、もちろん、ネットで購入してもOKですよ。
鉛筆のほかに必要なのは、画用紙や、ねりケシですね。
デッサンの場合、鉛筆で書いた文字を消す時に使うプラスチックの消しゴムではなく、粘土のような「ねりケシ」を使います。
これも、詳しい使い方は、デッサンの技法書を見てください。
後は、画用紙をとめる画版や、それらを立てるために使うイーゼルぐらいでしょうか。
イーゼルは、最初は安いもので十分です。
私は、自宅の狭い部屋でデッサンの練習をする時には、野外スケッチ用のイーゼルを使っていました。
足が伸び縮みして、コンパクトに収納できるので、場所をとらず、便利ですよ。
まあ、最低限、スケッチブックがあれば、それに、鉛筆とねりケシを使えば、デッサンを描くことができます。
逆に言うと、最低限の道具がないと、実際にデッサンを描くことができません。
デッサンは、描き始めないことには、上達はしませんから、できるだけ早く、取り掛かることをお勧めします。
なんといっても、デッサンは、上達するまでに、ある程度の時間がかかります。
順調にいっても、半年から一年はかかる、と思っておいた方がいいでしょう。
それだけ時間がかかるのですから、当然、早く始めた人が、早く上達する、というわけです。
したがって、早く始めるためには、とにかく、デッサンに必要な道具を揃えましょう、ということです。
いかに、自分に合った道具と、早く巡り合うことができるか。
これも、デッサン上達のための、大事なポイントだと思います。
そういったデッサンを学ぶためのヒントを、まとめてみました。
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