デッサンは、難しい。
デッサンを学びはじめた人は、そう思います。
私も、そうでした。
そう感じるから、長続きしないし、あきらめてしまう。
だからこそ、デッサンがうまくならない人が多いし、難しいというイメージが、ずっと続くわけです。
ただ、あきらめて、やめてしまう、それで、終わることができる人なら、まだいいんです。
私は、デザイナーになりたかったので、なんとかデザインを勉強する大学に入りたかったんです。
それを諦めて、他の道に進むにしては、普通の受験科目の成績が、ぜんぜんダメでした。
なにしろ、高校受験で、英語や数学に嫌気がさし、自分には向いていないな、と、痛感しました。
それで、将来は、それらとは違う、デザイン関係の仕事につきたいと思っていました。
通信簿の成績とは違うし、自分で実力をつければ、活躍できると思っていたのです。
そのため、高校入学と同時に美術部に入り、そちらの勉強をはじめたのです。
しかし、最初の最初である、デッサンで、ものの見事に、つまずきました。
何しろ、もともと絵がヘタだったので、デッサンも、思うように描くことができません。
かといって、あきらめてしまっては、もう、他に進むべき道がなかったのです。
結果として、どうにかして、デッサンをマスターするしか、残された道はなかったのです。
では、どうしたか。
いろいろ考えたのですが、一つの勉強法というか、技術をマスターするのがうまくいかなければ、別の方法を試してみてはどうだろうか、と考えました。
例えば、パースや遠近法がうまく理解できなければ、基本形体の形や、その描き方を学ぶ。
形が不恰好になるのであれば、比率や、バランスの取り方をマスターする。
立体感が出せないのであれば、陰影のつけ方や、光の反射の仕組みなどを理解する。
このように、壁にぶつかったら、別のアプローチの方法を探してみるのです。
抜け道や回り道が見つかれば、そちらから、先へ進んでいく。
一つの壁にぶつかって、あきらめるのではなく、別の道を探し、それもダメだったら、また新たな道を探す。
一つの道を根性で進んでいくのもアリですが、別な道を見つける方が得策という場合もあります。
ようは、あきらめず、いろいろ試してみればいいのです。
そうやって、デッサンの勉強を続けていれば、だんだんと上達していきます。
そして、気が付けば、最初、自分では思ってもみなかった高みに達している、というわけです。
今、デッサンの勉強で、悩んだり、壁にぶつかっている人は、ぜひ、他の方法を試してみて下さい。
そのような、いくつものアプローチ方法やヒントをまとめてみました。
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