デッサンのコツをまとめたのが、『デザインのためのデッサン講座(考え方・初級編)』です。
その中の第3部「デッサンの実技に、すぐに使える考え方」では、かなり具体的なデッサン・テクニックについて、説明しています。
このような内容になっています。
第1章:デザインのためのデッサンに必要な遠近法
第2章:デッサンは難しい、と感じたら、基本形体を描こう
第3章:デッサンを描く順番について
第4章:デッサンを上手に描くために、鉛筆の使い方をマスターする
第5章:デッサンは、イーゼルを使って描こう
第3部では、デッサンの具体的なテクニックについて、かなり細かく説明しています。
デッサンで悩んでいる人には、いくつか参考になるテクニックが含まれていると思います。
デッサンのポイントをまとめると、最低限必要なテクニックは、二つに絞られます。
一つは、いかに形を正確にとらえることができるか、です。
もう一つは、影の描き方です。
今回は、形のとらえ方について、詳しく解説しましょう。
形をとらえる、というのは、目の前にある物を、きちんと観察し、それを、しっかりと紙の上に表現できるか、ということです。
ここで大事になってくるのが比率であり、遠近法です。
特に遠近法は、物を立体的に表現するための重要なテクニックです。
デッサンを描くうえで、欠かせない技術ですので、しっかりとマスターしましょう。
それについて、「第1章:デザインのためのデッサンに必要な遠近法」で説明しています。
正直、遠近法を理解して、マスターしないと、目の前の物を描くことができません。
まず、我々の世界は、三次元です。
つまり、全てのものに、タテ・ヨコ、そして、高さがあります。
これらを正確に表現しないと、この世に存在しない物を描いてしまいます。
そうなると、見る人が理解できませんから、首をかしげるデッサンとなってしまうのです。
タテ・ヨコ・高さをしっかりとした比率で描き、それを遠近法にそって、描写する。
これが、デッサンの基本であり、最低限、必要なことなのです。
デッサンを学びはじめた人は、まずは、これをマスターできるように、がんばりましょう。
その練習に最適なのが、基本形体のデッサンです。
立方体や長方体、そして円柱などを、しっかりと描けるようになる。
そうして、他の基本形体にもチャレンジしていく。
そして、ひととおり基本形体が描けるようになると、身の回りの物を、デッサンしていくのです。
よくよく観察すると、身の回りの物は、基本形体の組み合わせでできていることに、気が付くはずです。
そのため、基本形体が描けるようになると、その描写技術を応用して、どんどんとデッサンを描くことができるようになる、というわけです。
デッサンは、一見すると、難しそうに感じます。
しかし、手順をしっかりと押さえ、順番に学んでいけば、決して、描けないものではありません。
ぜひ、正しい手順で学び、きちんとしたデッサン技術を身につけて下さい。
そのヒントが詰まっているのが、『デザインのためのデッサン講座(考え方・初級編』です。
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