デッサンは難しい、と感じたら、基本形体を描こう

デザイン デッサン

 デッサンで最初につまずくのは、やはり、形を、きちんと、とらえることができない、ということではないでしょうか。

 

 例えば、コーヒーカップを描こうとしても、なんだか、ゆがんでしまい、とても、カップに見えない。

 または、お皿を描いても、なんだか、宙に浮いているようで、それらしく見えない、といった感じではないでしょうか。

 

 これは、つまり、立体物の形や構造を、しっかりと、とらえきれていない、ということです。

 そして、立体物を、きちんと描く、つまり、表現できるテクニックがない、ということでもあります。

 形をとらえることができないし、正確に表現することができない。

 これが、やはり、デッサンで、最初につまずく原因だと思います。

 

 実は、この問題を解決する良い学習方法があります。

 それが、基本形体を描く、ということです。

 基本形体とは、円柱や円錐、立方体や長方体、そして、球などです。

 おそらく、学校の授業や、何かの機会に、デッサンを、一から学んだ人なら、一度は、このような基本形体のデッサンを、したことがあるかもしれません。

 では、なぜ、そのようなレッスンがあるのか?

 それは、デッサン力の向上に、非常に役立つからですが、それは、なぜか?

 

 その理由は、まず、形を理解し、とらえることが、簡単だからです。

 基本形体ですから、その構造は、単純です。

 例えば、立方体は、正方形が6個、垂直にそれぞれつながって、6面の立方体を形成しています。

 

 ごくごく単純な形です。

 そのため、デッサンをする人の頭の中に、立体の構成が、イメージしやすいのです。

 別の言い方をすると、形を、とらえやすい、ということです。

 

 そうなると、あとは、表現の練習に集中できます。

 なにしろ、単純な基本形体ですから、形をとらえるのも、簡単なはずです。

 

 しかし、いざやってみると、なかなか、うまくいきません。

 最初は、単純な立方体を描くのも、ひと苦労です。

 それでも、構造の簡単な立体ですから、何度かやっていると、だんだんと上達します。

 その過程で、遠近法や、影のグラデーション、光のあたり具合などを理解して、実際にデッサンができるようになるのです。

 

 また、抽象論をもちいれば、身の回りの品々は、すべて、基本形体に還元できます。

 複雑に見えるのは、単純な基本形体が、組み合わさり、つながっているからです。

 基本形体のデッサンができるようになると、身の回りの品々が、どのような基本形体の組み合わせでできているか、自然と、わかるようになります。

 そうなると、デッサンも楽に描けるようになり、スピードもアップします。

 

 デッサンが難しいと感じたら、まずは、しっかりと、そして、じっくりと、基本形体を描く練習をしましょう。

 そうすると、いつの間にか、デッサンの実力が向上していきます。

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