文字とレイアウトは、基礎的な技術だから、応用ができる

グラフィック・デザインにおいて、文字(タイポグラフィ)や、レイアウトのテクニックは、基礎中の基礎技術です。


そして、なぜ、このタイポグラフィやレイアウトの技術が大切かといいますと、デザインの基本的な勉強を活かすことができるからです。

おそらく、デザインを学びはじめた頃、多くの方は、デッサンや色彩構成、そして、レタリングなどを、学習したと思います。

そこで培った考え方や技術を、実際のデザイン・ワークで、活かすことができる最初の技術が、タイポグラフィであり、レイアウトなのです。


つまり、タイポグラフィやレイアウトは、基礎的な勉強と、本格的なデザイン・ワークをつなぐ「つなぎ目」と考えていいでしょう。

デザインというのは、さまざまな考え方や技術が使われることで、成り立っています。

だから、基礎から、次の段階へ進む技術を、しっかりと積み上げ、つなぎ合わせていく必要があるのです。

そうしないと、どんなにたくさんの知識を学び、多くの時間をかけて手を動かしても、デザインの能力は向上しない、という悲惨な結果になってしまいます。

したがって、時には、基礎的な勉強や技術を身につけることは、時間がかかり、遠回りに感じたとしても、しっかりと、一歩一歩、確実に進み、身につける必要があるのです。


そうして努力して、基本的な技術を見つけた先に、本格的なデザイン技術の習得、という頂上にたどり着けます。

そして、いったん身につけた基本的な技術は、応用が可能です。

全ての技術の根幹となるのが基礎的な技術なので、応用が可能なのです。


多くのグラフィック・デザインでは、やはり、タイポグラフィやレイアウトは、必要な要素であり、重要な技術です。

本や雑誌のデザインをする編集デザインでは、なくてはならない存在でしょう。

おそらく、文字やレイアウトを使わない本や雑誌というものは、ないのではないでしょうか。


また、文字やレイアウトの技術は、編集デザイン以外でも、もちろん、応用可能です。

例えば、Webデザイン。

今では、紙のデザインよりも、こちらのデジタルなデザインの方が、需要は多いかもしれません。

Webデザインも、そのデザイン・テクニックの多くは、やはり、まだまだ編集デザインのテクニックを応用しています。

音や動画など、デジタルならではの技術を使う場面も多くなるかもしれませんが、やはり、サイトを作り上げ、デザインしていくには、編集デザインの知識や技術が、必要です。


また、広告デザインでも、もちろん、編集デザインの技術が使えます。

広告ならではの表現が必要とされても、それを支えるのは、基本的な文字やレイアウトの技術なのです。

しっかりと、タイポグラフィやレイアウトが考えられた広告は、やはり、見る人の目を引き付け、心を動かすのです。


一見すると、地味な印象を受けるタイポグラフィやレイアウトの技術ですが、いったん身につければ、生涯、デザイナーを助けてくれる、本物の技術なのです。

よろしければ、こちらの本たちを、参考にしてください。

⇒ 「デザイン古書専門 アルダス書店」編集デザイン/文字とレイアウト