振り返ってみると、自分のデザインの道、というものが見えてきます。
今回は、そのスタートと、現在の(一応の)ゴール、というものをお話ししたいと思います。
この話は、とても個人的な見方、というか、あくまでも私の実感なので、あまり多くの方の参考には、ならないかもしれません。
しかし、こういう意見もあるんだ、とか、こういう考え方もあるんだ、という感じで、お聞きいただければ、うれしいです。
これまで、お話ししてきたように、私がデザインを学ぼうと思った時に、一番初めに取り組んだのが、デッサンでした。
これは、デザインというか、デザイナーになるために関係があるのかないのか、今でもよくわからないのですが、とにかく、私は、絵がヘタでした。
絵の才能はない、といってもいいでしょう。
それでも、小さい頃からマンガやアニメが好きで、そこからイラストやグラフィック・デザインに興味が出てきました。
……今、気づきましたが、今回のお話は、デザインの中でも、あくまでも、私が専攻したグラフィック・デザインでのお話しです。
もしかしたら、同じデザインでも、他のジャンルの方には、首をかしげるような内容かもしれません。
念のために、付け加えておきます。
それで、絵がうまくないのに、デザインを学ぼうと思ったので、とにかく、絵、というか、描写力の向上に、最初に取り組んだわけです。
やってみて、そうとう、しんどかった記憶があります。
ただ、当時を思い出し、振り返ってみて、そして、通過してみた今では、良い経験だった、と思えます。
しかし、おそらく、この段階で、デザインへの道をあきらめてしまう人が多いでしょう。
だからこそ、私は、この段階の方々に向けて、少しでも、お役に立ちたいと思うのです。
何事も最初が肝心です。
意外と、第一歩を踏み出し、それが上手くいくと、第二歩、第三歩とつながっていきます。
そのような、自分自身の成長を実感できるまで、デザインの勉強を続けて欲しいのです。
そうすると、良いデザインの仕事ができるし、良いデザイナーになると思います。
これが、デザインの道のスタートですね。
そして、そうやって進んだ先に、私が出会ったのが、広告です。
これは、私の専攻がグラフィック・デザインだった、ということとも関係があります。
グラフィック・デザインの場合、活躍の場というのは、二種類あります。
それが広告デザインと編集デザインです。
他にも、タイポグラフィやロゴなどの公共性の高いものもありますが、これはどちらかというと、編集デザインに入ると思います。
ようは、営業というか、企業の営利活動とどれくらい、直接、深く、かかわっているか、ということです。
編集デザインの場合、デザインの役割が大きいんです。
だから、もしかしたら、こちらの方で成功する方が、デザイナーにとっては、いいのかもしれない、とも思います。
ただ、広告デザインの方が、正直、市場規模が大きいです。
つまり、それだけ世の中や、多くの人々から必要とされている、ということです。
また、広告デザインの場合は、マーケティングやセールスが中心になります。
それらと相乗効果を出すためのグラフィック・デザイン、とも言っていいでしょう。
確かに、そういう現状に疑問を抱いたり、不満に思ったりするデザイナーも、多いと思います。
私としても、編集デザインというか、グラフィック・デザインが、もっと主役となるような社会もいいな、とも思います。
しかし、広告デザインも、おもしろいですよ。
広告デザインの魅力や面白さについては、改めてお話ししますが、今回は、一つだけ。
やっぱり、デザインと同様に、お客様というか、他の人とコミュニケーションできる、そのおもしろさですね。
確かに、広告デザインも、デッサンと同様、いや、それ以上に難しいです。
でも、その分、達成感もありますし、おもしろさもあります。
そういった広告デザインのおもしろさや、魅力も、今後、お伝えできれば、と思っています。
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