デザイン、特に、グラフィック・デザインにおいて、やはり、レイアウト技術、というのは、大事です。
なぜなら、グラフィック・デザインは、平面ですから、特に、レイアウトの良し悪しが、デザインの出来に直結してくるわけです。
プロダクト・デザインや、インテリア・デザインの場合、立体物における造形美や、空間構成といったものが、前面に出てきます。
(もっとも、これらにも、レイアウト技術というものは、深くかかわっているのですが)
そのため、私は、グラフィック・デザインを専門とされる方には、特に、レイアウト技術というものを、勉強していただきたいと思っています。
最初は、レイアウトの基礎理論から学び、時には、テンプレートなどを使ってみるのもいいでしょう。
そして、なにより、レイアウト技術というのは、応用が幅広く可能なのです。
なぜなら、レイアウト技術は、デザインの基本であり、基礎だからです。
例えて言うなら、住宅の基礎、縁の下で、りっぱな建物を支えるものと言ってもいいでしょう。
だから、地味であるため、なかなか本気で学ぼうという人が少ないのです。
しかし、レイアウト技術を中途半端に学んでいると、後で、痛い目にあいます。
私がそうでした。
やはり、レイアウト技術は、デザインの基礎ですから、そこがしっかりしていないと、どんなデザインをしようとしても、つまずくわけです。
しかし、逆に考えると、レイアウト技術をしっかりと身につけておけば、いろいろな分野に応用が可能です。
例えば、広告デザインです。
広告デザインは、編集デザインとは違い、見やすさ、読みやすさよりも、目立つことや見る人の印象に残るようなデザインを目指します。
そういった、いわば変則的なデザインの場合、やはり、レイアウト技術をしっかりと身につけておかないと、おかしなデザインになり、時には、空中分解してしまうようなデザインになってしまいます。
また、Webデザインにも、レイアウト技術は、必要です。
確かに、表現媒体や、基礎となるテクノロジーなどに違いはあります。
しかし、本や雑誌と同様、人が見るものですから、そこには、どこかしら通じるレイアウトの技術、というものがあるわけです。
そういったものを感じたり、また、Webデザインで、素晴らしいものを作るためにも、基本となるレイアウト技術の習得というものは、必要不可欠です。
編集デザインの中では、あまり目立たず、地味な印象のレイアウト技術ですが、その秘められた力というものは、たいへん大きいわけです。
だからこそ、レイアウトに興味を持ち、ぜひとも、その技術をマスターして欲しいのです。
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