私の場合、デザインとはいっても、グラフィック・デザインが、専門でした。
若い頃から、マンガやアニメ、そして、雑誌を見るのが好きだったので、自然と、そちらの道を選びました。
ただ、正直、消去法というか、消極的な理由もあります。
デザインと言うと、やはり多くの方が、ポスターや雑誌などのグラフィック・デザインを思い浮かべるかもしれません。
しかし、デザインの分野は、幅広く、例えば、自動車や産業製品をデザインするプロダクト・デザインもあります。
これは、昔は、インダストリアル・デザインとも言ってましたね。
あと、インテリア・デザインも、デザイン分野の中では、大きな領域をしめます。
つまり、デザインと一言でいっても、さまざまな分野があります。
単にデザイナーになりたい、と思っている人は、もう一歩進んで、どのデザイン領域で働きたいか、活躍したいか、というのを、明確にするといいでしょう。
そうすることで、何が必要か、何を学ばなければいけないのか、と言うことがわかってきます。
ただ、ある程度、デザインを学び、体験してくると、すべてのデザインの領域は、つながっている、ということが実感できます。
全ての学びが、自分のデザインに、役立ってくるんですね。
それを実感するためにも、自分の専門分野、というものを、ある程度、極める必要があります。
しかし、どのデザイン領域を専門にすればいいのか、なかなか決められず、迷う人も、いるかもしれません。
そういう人は、ぜひ若いうちに、いろいろなデザインを学び、体験して欲しいです。
そうすることで、自分の好きな、やっていてワクワクするデザインが、見つかることでしょう。
もし、迷っている人がいるなら、私としては、やはり、グラフィック・デザインを、おすすめしたいですね。
今は、デジタル技術の発達や、ウェッブの普及で、史上最大規模で、グラフィック・デザインの活躍の場は、広がっています。
少し前(もしかしたら、ずいぶん昔、と言った方がいいのかもしれませんが)、グラフィック・デザインをするのでしたら、印刷に関する知識が、必要不可欠でした。
グラフィック・デザインを表現する手段が、主に、印刷だったからですね。
その後、テレビ放送などがあり、映像も出てきましたが、やはり、中心は、印刷でした。
しかし、今では、もう、印刷からウェッブへ、移り変わっています。
おそらく、印刷にたずさわっているグラフィック・デザイナーより、ウェッブ関係の仕事をしているデザイナーの方が、多いでしょう。
もしかしたら、印刷物を、一度も作ったことがない人も、いることでしょう。
そして、この流れは、もっともっと進んでいきます。
そして、さらに、おもしろい事には、まだウェッブ時代のグラフィック・デザインの方法論というのが、確立していないことです。
これは、この先、今、第一線で活躍している人たちが、自分たちで、作っていくことができる、ということです。
かつて、印刷技術でグラフィック・デザインをしていた頃は、しっかりとした方法論というものがありました。
タイポグラフィであり、レイアウト技術なり、そこに規則性があり、それにのっとったデザインをしていました。
しかし、デジタルやウェッブでは、まだ、しっかりとしたデザイン手法というものは、出来上がっていません。
それを今から、作り出すことができるのです。
これは、いわば、新しいグラフィック・デザインを、作り出すことができる、ということです。
どうでしょうか? ワクワクしてきませんか?
確かに、簡単にはいかないかもしれませんが、やはり、やるべき価値はある仕事です。
そのお役に立てるように、過去のグラフィック・デザインの知識を、もっともっと、ご提供していきますよ。
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