デッサンで、挫折しそうになった時

デザイン デッサン

 デザインを学び始めるとき、必ずと言っていいほど、まずは、デッサンを学びます。

 これは、やはり、デザインを理解し、習得するには、デッサンが必要不可欠だからです。

 

 しかし、正直に言って、デッサンは、難しい。

 習得には、コツがあり、また、身につけるまでに、時間がかかります。

 そのため、それに耐えられず、デッサンをあきらめ、そして、デザイナーになる夢も、あきらめてしまう人が多くいます。

 

 私は、それは、非常にもったいないなぁと思うのです。

 せっかくデザインに興味を持ち、デザイナーになりたいと希望したのなら、一人でも多く、その夢を実現してほしいと思うのです。

 何より、私はデザインが好きですし、新しいデザインがたくさん誕生するのは、非常にうれしいです。

 また、デザインが社会を変え、少しでも良い方向に向かっていくなら、これは、素晴らしいことでしょう。

 

 でも、実際にデザイナーのなる人は少ないのです。

 その原因の一つに、最初の段階のデッサンがあるならば、それを、ぜひとも解決したいと思います。

 

 デッサンがうまくいかない原因として、テクニック的な面が考えられます。

 しかし、これは、たくさんのデッサンに関する参考書や技法書が出版されているので、そこから学ぶことができます。

 

 私が問題点として考えるのが、テクニック的な面というよりも、マインド、心の問題です。

 デッサンを、最初から難しいと考えたり、ちょっとやって、うまくいかなかったら、すぐにあきらめてしまう。

 こういった点が、デッサンの習得を、困難にしているのではないでしょうか。

 

 デッサン習得に、なにより大事なことは、とにかく初めてみることです。

 デッサンは、自分自身で、描けるようにならないといけませんから、とにかく手を動かして覚えるしかないのです。

 ただ、これに関しては、多くの人は、最初は、夢や希望を抱いて、やる気がありますから、始められると思います。

 

 問題は、その次です。

 おそらく、多くの人、いや、ほぼ全ての人が、思ったようにデッサンを描くことができず、挫折感を味わうと思います。

 ではそこで、あきらめずに、少しづつでもデッサンの勉強を続けるには、どうすればいいでしょうか。

 先ほども言いましたように、デッサンをマスターするためには、ある程度の時間がかかります。

 そのため、継続して、デッサンを学び続ける必要があるのです。

 

 では、挫折せずに、デッサンの勉強を続けるには、どうすればいいでしょうか。

 私も、昔、何度も挫折しそうになりましたから、その経験をもとに、お話ししましょう。

 

 一つは、よいデッサン作品を見る、ということですね。

 そもそも、デッサンをやろう、という気持ちになった人は、絵が好きであり、絵を描くことが好きな人です。

 そのため、素晴らしいデッサンには、人一倍、関心があるでしょうし、良いデッサンに関しては、素直に感動できる人です。

 そのため、素晴らしいデッサンをいくつも見ているうちに、「どうしたら、こんなにきれいに描けるんだろう」、「自分でも、描いてみたい」、という気持ちになります。

 そうすることで、再び、デッサンに取り組む気持ちになってきます。

 

 この時、注意点が一つあります。

 それは、あまりにも、自分のレベルと違ったデッサン作品は見ない、ということです。

 あまりにも、とびぬけて上手な作品だと、手が届きそうになく、とても自分では描けないと感じ、ますます、落ち込んでしまいます。

 そうではなく、自分の実力より、ほんのちょっぴり、上の作品を参考にしましょう。

 ほんの少し背伸びをすれば、手が届きそうな作品を見るほうが、やる気がわいてくるのです。

 

 そして、やる気がわいてきて、再び、デッサンをやる気になったら、新たに勉強を始めましょう。

 自分に何が足りなかったのか、さらにうまくなるには、どうすればいいのか。

 そういうことを、先ほどのデッサンの参考書や技法書を読んで、学んでいくのです。

 今度は、心がやる気で満ちていますから、知識を、どんどんと吸収できます。

 そうすることで、デッサンが、みるみるうちに、上達していくのです。

 

 やはり、心の状態というか、マインドは大事です。

 そこを軽く見て、テクニックばかりを追い求めていると、いつかは挫折してしまうでしょう。

 ようは、やる気とテクニック、そのバランスが大事なのです。

 それを踏まえて、デッサンに必要なポイントを、厳選してまとめてみました。

⇒『デザインのためのデッサン講座(考え方・初級編)』

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