デッサンをマスターするために、大切な2つのこと

デザイン デッサン

 デッサン力を身につけるために、重要だと思うポイントは、二つ、あります。

 それは、「とにかく始めること」と、「きちんと継続すること」です。

 

 デッサンについて、技術的に大切なことは、いくつもあります。

 しかし、どんなデッサン・テクニックでも、自分で動き出さないと、はじまりません。

 つまり、知識だけ持っていても、それを使いこなせないとダメだ、ということです。

 当たり前のことかもしれませんが、意外と、この段階で、足踏みしている人が多いのです。

 ただ、そうは言っても、どうすればいいかわからない、と思う人もいるでしょう。

 どうしていいか、わからないから、行動できない、という意見も、もっともです。

 そこで、今回は、この行動と継続について、もう少し詳しく、説明していきましょう。

 

 デッサンは、とにかく、始めないと、上達しない。

 これは、納得してくれると思います。

 では、どうやったら、スムーズに、始めることができるか、ということが問題だと思います。

 

 例えば、水泳を例に考えてみましょう。

 水の中で泳いでいる人を見せて、いきなり、あの通りにやれば、泳げるようになるから、その通りにやってみろ、と言われても、それは無理でしょう。

 水に入らないと、泳げるようにならないといわれて、いきなり、水の中に投げ込まれても、おぼれるだけです。

 

 デッサンもこれと同じで、いきなり、お手本どおりに描いてみろ、と言われても、おそらく、ほとんどの人は、描けないでしょう。

 では、どうすればいいか。

 実は、この最初の一歩が一番難しいため、私は、今まで、力を入れて解説してきました。

 

 ようは、デッサンは、どのような要素から成り立ち、どのような順番で描けばいいか、ということを、理解しておくと、すんなりとデッサンを描き始めることができます。

 また、立方体や球などの基本形態の描き方を学んだり、具体的な影のつけ方を身につけたりしていると、簡単なデッサンなら、すぐに描くことができます。

 このようにして、順番に、デッサン技術を学び、身につけていくと、だんだんと上達していくのです。

 

 次に重要な点が、正しい方法で継続することです。

 デッサンは、一日、二日で身につくものではありません。

 やはり、半年なり、一年なり、継続して練習する必要があります。

 だからこそ、美大受験などで、期日が決まっている人は、少しでも早く、取り組む必要があるのです。

 

 では、どうすれば、正しい方法で、デッサンの練習を、継続することができるのでしょうか。

 ここで注意してほしいのが、正しい方法で、ということです。

 デッサンは、とにかく手を動かせばいい、というものではありません。

 間違った方法で続けても、なかなか上達はしません。

 そのうちに、気持ちが切れてしまい、結局、あきらめてしまうのです。

 

 逆に、正しい方法で、デッサンを続けていくと、自分の実力が向上しているのを実感できます。

 そして、自分の描くデッサンもうまくなっているので、それがはげみになり、さらに意欲がわいてきます。

 このような好循環で、継続することができ、デッサン力も向上していくのです。

 その結果、楽しみながら続けていると、いつのまにか、目標とするデッサンを描けるようになっているのです。

 

 では、正しい方法とは、どういうものでしょうか。

 おそらく、デッサンを学び始めたばかりの人は、それがわからないと思います。

 わかっていれば、迷うことなく、デッサンの練習をしていますものね。

 

 デッサンの正しい練習方法は、やはり、デッサンの技法書などの、本から学ぶのが一番でしょう。

 いくつもの本を見比べて、自分にあった方法を、選ぶことができるからです。

 また、本から学ぶのであれば、自分のペースで学ぶことができます。

 自分の苦手な部分に時間をかけたり、すぐに理解できる部分は、スピードを上げて進めたりできます。

 

 このように、デッサンをマスターするためには、きちんとした方法で始め、正しい方法で継続する必要があるのです。

 そうしないと、時間ばかりかかって、ちっともデッサン力が向上しない、という結果になるでしょう。

 

 そうならないためのガイドブックを、書いてみました。

⇒『デザインのためのデッサン講座(考え方・初級編)』

 

 

 

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