日本語タイポグラフィの難しさと大切さ

編集デザインにおける文字のデザイン、つまり、タイポグラフィですが、その難しさは、言語にも関係してきます。


例えば、英語などの欧文書体ですと、アルファベットなどですから、それほど文字の数、というものは多くはありません。

「A」とか「B」という文字をつなげて、単語として表現していくので、それほど多くの文字数は、必要ないわけです。


しかし、日本語の場合は、この文字数が、とても多いのです。

例えば、ひらがなの他に、カタカナもあります。

そしてさらに、漢字があります。

これらを含めると、それこそ、数万単位の文字を、日本語では使用します。


文字のデザインであるタイポグラフィは、そういった文字一つ一つをデザインしていきます。

「あ」という文字の形を考え、次に「い」という文字を考える……

当然、一つ一つの文字の形は違いますから、一文字一文字、バランスや読みやすさなどを考慮して、考えていくわけです。


こう考えていくと、いかに文字をデザインしていくことが大変なことか、想像がつくかと思います。


しかし、大変な仕事ですが、非常に重要な仕事なんですね。

やはり、文字のデザインによって、その文章から受ける印象というものは違ってきます。

もちろん、内容が重要ですが、その内容を理解する時、やはり、理解しやすい文字、読みやすい文字、というものは、存在します。

そうすることで、文章の中身も、頭の中に、スッと入ってきます。


そして何より、言語というのは、それぞれの文化的な背景がありますから、やはり、大切にして、そして、成長させていかなければなりません。

やはり、日本語の文字のデザインは、日本語を使う人達が率先しておこなうべきですし、その方が、デザインしやすいと思います。


ただ、このように重要で大切な文字のデザインですが、正直、実際にデザインしようとする人が少ないのです。

なんといっても、途方もなく根気のいる作業です。

また、一見すると、非常に地味というか、あまり目立たない部分のデザインなのです。

そのため、文字をデザインすることの重要性はわかりつつも、なかなか実際に、やろうという人が出てこないのです。


それでも、地道に、文字のデザインをされてきた方は、いらっしゃいます。

今、私たちが、さまざまな日本語の文字のデザインを使うことができているのも、そういった方々のお仕事のおかげなのです。

また、現在でも、文字のデザインをされている方も、いらっしゃいます。

そうすることで、新しい文字の形が、日々、生まれているんですね。


このような文字のデザインやタイポグラフィ、そして、レタリングを上達するには、まず、それらに関心を持つことです。

そうすると、視野が開けてきますし、いろいろな情報や知識が入ってきます。

そうすることで、タイポグラフィについても、理解が深まり、上手にあつかえるようになります。