デザインにとって必要な色彩センスを、身につけるためには

デザイナーにとって、色彩センス、というものは、きわめて重要です。

現在では、カラー印刷や、カラー映像が、当たり前になっていますから、やはり、「色」が重要です。

色彩感覚を磨き、「色」に対するセンスを身につけることで、デザイン力が高まってきます。


実際、色彩感覚を身につけ、それを自分のデザインに活かすことができれば、そのデザインが、さらに素晴らしくなります。

なんといっても、最初の印象が違ってきます。

色合いが素晴らしいと、それだけで、見る人の関心を引きます。

色彩は、人の印象に深くかかわってきますから、デザイン、特に、グラフィック・デザインにおいては、非常に大切なのです。


このような色彩センスですが、最初からセンスがいい人は、ごくごく少数です。

いや、今、グラフィック・デザインをしている人で、最初から才能があった、という人の方が、珍しいかもしれません。

やはり、みなさん、勉強し、そして、実際にデザインの制作を通して、センスを磨いてきました。

色彩感覚も、デッサンと同じように、学び、そして、実践を通じて、上達するのです。


その色彩感覚を身につけるための基礎の基礎を解説しているのが、『デザイナーのための色・イメージ・構成』(寺町保夫・田口敦子・阿部隆夫著、アトリエ出版社)です。

こちらです⇒http://aldus.ocnk.net/product/12


本書の特長は、色と構成の関係を、基本から解説していることです。

色彩感覚というと、ついつい「色」だけに、関心がいってしまいます。

しかし、「色」もデザインの一要素であり、デザインを構成する一部なのです。


つまり、一つの「色」が、どのような形で、そのデザインとかかわってくるのか、ということが重要です。

例えば、その「色」は、デザインの中で、どのくらいの面積をしめるのか?

またそれは、全体の何パーセントなのか?

そして、他の「色」とどのように関係し、また、調和して、見る人に、どのような印象を与えるのか?

こういったことを、しっかりと理解し、自分で実践できるようになることが、色彩構成において、基礎となるのです。


「色」というのは、つい、好き・嫌いなど、感覚というより、思いつきで判断してしまいがちです。

しかし、それだけだと、上手に「色」をあつかっていくことができません。

自分の好きな色だけでなく、嫌いな色も、自分のデザインの中で、上手にあつかっていく。

これが、プロのデザイナーへの第一歩なのです。


プロの料理人も、自分の好きなメニューばかりを、お客様に提供しているわけではありません。

お客さんの求める料理を、最高の味付けで、提供しているのです。

寺町保夫・田口敦子・阿部隆夫著『デザイナーのための色・イメージ・構成』(アトリエ出版社)